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2018年2月11日日曜日

Linuxおすすめディストリビューション人気ランキング

人気のLinuxは?Linuxは何を選んだらよいか?
Linuxを使い始める時、誰もが「おすすめのLinuxディストリビューションは?」、「どのLinuxディストリビューションを選べばいいの?」と迷うと思う。また、Linuxを使い続けてLinux初心者でなくなったとしても、「最近の人気のLinuxディストリビューションは?」とか、「より使いやすいLinuxディストリビューションは?」って気になったりする。

したがって、Linuxディストリビューションの人気の動向は、Linuxを使ってみたい人、Linuxを使っている人、みんなの関心事。この記事では、「どのLinuxディストリビューションが人気があるのか?」についてまとめてみた。

取り急ぎ、ディストリビューション人気ランキングを紹介します
ちょっと記事が長くなってしまったので、今回調べた人気ランキングをまず紹介しておく。ここ最近1年間(2017年2月〜2018年1月)のLinuxディストリビューションの人気ランキングは、以下の順位に。

やはり「デスクトップPC用途ならUbuntu、サーバー用途ならCentOS」という、王道の選択基準が反映されている結果だと思う。Linux初心者の方が、ディストリビューションを選ぶのであればこの基準に従えば間違いない。Web上での情報量等とも、リンクしている結果だと思う。

順位 ディストリビューション(全世界) ディストリビューション(日本国内)
1 Ubuntu (63) Ubuntu (57)
2 CentOS (14) CentOS (32)
3 Debian (12) Debian (7)
4 Fedora (6) Fedora (3), Linux Mint (3)
5 Linux Mint (5)
(※Googleでの検索数を基準。カッコ内の数字は、検索数の割合[%]。)




人気のLinuxディストリビューションは?(2004〜2018年)
今回は、どのLinuxが人気があるのかGoogleトレンドで調べてみた。Googleトレンドでは、ググられた回数の相対的値(人気のトレンド)を調べることができる。「ディストリビューションの人気∝ググられた回数」というフェルミ推定(笑)的な仮定が入ってしまうが、実際データを見ても人気の傾向は表していると思う。その他、「DistroWatch.com」のサイトの、「ページヒットランキング」などを参考にしてディストリビューションの人気を確認してみても良いと思う。

まず、全世界での傾向について。世界的に見てもやはり未だにUbuntuの人気は根強いという結果に。それぞれのディストリビューションの人気の推移を見てみると、Ubuntu、Debian、Fedoraの人気が下降気味なのに対して、個人サーバー等で人気があるCentOSや、個人デスクトップ用途やUbuntu代替として人気上昇中のLinux Mintは人気を維持している。

全世界(2004〜2018年)


一方で、日本でのLinuxの人気傾向はと言うと、CentOSが非常に人気がある点が特徴的。Ubuntuの半分程度の人気は確保している様子。これは、日本ではインターネット回線がよく整備されており、自宅にサーバーを立てたりしてCentOSを個人サーバーとして活用している人が多いことを表している結果だと思う。

CentOSは一時期使っていたことがあり、馴染みがあるディストリビューションだが、これほどの人気を誇っているのは驚き。

日本国内(2004〜2018年)



最近人気のLinuxディストリビューションは?(2017年2月〜2018年1月)
ここから、最近1年間の人気の動向を見てみる。まず、全世界での人気の傾向から。

やはり、Ubuntuが人気なのは変わらず。Fedoraの人気は停滞気味。これは、Fedoraの立ち位置が中途半端なことが影響している気がする。サーバーにもデスクトップPCにも使えるFedoraであるが、逆にどちらに使おうか迷ってしまう。

日本では、Debianの人気は低めなものの海外では一定の人気がある。Googleが社内で使用するOSをDebianベースに切り替えるニュース(「これからはgLinuxで ―Google,社内利用のLinuxをUbuntuからDebianベースにリプレース:Linux Daily Topics|gihyo.jp … 技術評論社」)があったり、Debianも重要なLinuxディストリビューションの1つである。

全世界(2017〜2018年)


次に日本国内でのLinuxの人気のトレンドを見てみる。以下のトレンドを見て分かるように、完全に「Ubuntu or CentOS」の2極化の傾向。

一般的な常識かもしれないが、やはり「デスクトップPC用途ならUbuntu、サーバー用途ならCentOS」という選択方法が王道だと思う。Ubuntuはデスクトップ用途で多く使われているし、それだけデスクトップ用途を意識した開発がなされており、また情報も多い。Red Hat Linux派生のCentOSはサーバー用のディストリビューションとして作られており、やはりサーバー用途の人気がある。

日本国内(2017〜2018年)



その他のLinuxディストリビューションの人気は?(2017年2月〜2018年1月)
その他のLinux(一部、*BSD)についても、人気の傾向を調べてみた(Gentoo Linux、Slackware、Vine Linux等はキーワード数の制限上割愛いたします)。少し前から気になっている、elementary OS(Ubuntuベース)も入れてみた。

全世界でのここ1年間の人気を見てみると、Arch Linuxが頑張ってるという結果に。Arch Linuxは公式Wikiの情報が充実しているため、ネットで検索する人が多くランキングが高いという可能性なども考えられますが…

あと、本題からはそれるが、2016年2月20日になるが、Linux MintはOSの提供サーバーがハッキングされ、マルウェアに感染したLinux Mintが一時配布されたことがある(人気のLinuxディストリビューション「Linux Mint」がマルウェアに感染 – Naked Security)。

全世界(2017〜2018年)


一方で、日本での最近1年間の人気の傾向は以下のグラフの通り。日本国内で見てみても、Arch Linux検討しています。あと、個人的な感想としては、「FreeBSDは日本でこんなに人気があるんだ!」という驚き。

Linuxは日々開発されており、見た目や使い勝手が変化して、それに伴い人気のディストリビューションは今後も変わってくると思う。

日本国内(2017〜2018年)




参考:
[1]Linuxディストリビューション - Wikipedia

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