2016年10月16日日曜日

GNOMEのアップデート後に日本語入力できない

GNOMEのアップデート後、日本語入力できない
GNOME 3.22のアップデート後、GNOME TerminalやNautilus、gedit等のGNOME系のアプリケーションで日本語入力ができなくなった。キーボードレイアウトが英語レイアウトに変わってしまったのと、日本語レイアウトにしても、「Ctrl + Space」及び「全角/半角キー」がともに効かず、FcitxのMozcが有効にならない。

目立った不具合は、日本語入力ができないだけだが、アプリケーション起動後に一定時間ビジー状態になったり、Nautilusがクラッシュしたりする現象もあるので、GNOME 3.22はマイナーなアップデートがされた後にインストールしたほうがいいと思う。

環境は、GNOME 3.22.1、Fcitx 4.2.9.1、fcitx-mozc 2.17.2313.102-1、Kernel 4.7.6-1-ARCH x86_64。Firefox等のGNOME系のアプリケーション以外のアプリケーションでは、日本語入力できる。症状をまとめておく。

GNOMEの設定の確認
まず、org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboardの確認。以下の理由で、Fcitxを使う上で、この値はfalseになっていないといけない。
GNOME はありとあらゆるインプットメソッドを破壊しようとするため、Fcitx を使うために、gnome-control-center から全ての入力ソースとインプットメソッドのホットキーを削除してから次のコマンドを実行して iBus との統合を無効にする必要があります:
gsettingsから確認するが、falseになっている。
$ gsettings get org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboard active

false

xkbのレイアウトを確認してみても、jpが登録されている。
$ setxkbmap -query

rules:      evdev
model:      pc105
layout:     jp,us

org.gnome.settings-daemon.plugins.xsettingsの設定を確認してみる。この値が、"{'Gtk/IMModule':<'fcitx'>}"となっていないと、GNOME系のアプリケーションで日本語入力ができない。これが一番怪しいと思ったが、設定は変更されていなかった。
$ gsettings get org.gnome.settings-daemon.plugins.xsettings overrides

{'Gtk/IMModule': <'fcitx'>}

地域と言語の確認
地域と言語の設定から、キーボードレイアウトを日本語にしてみた。この設定は、GNOME 3.20ではこの設定は不要だったが、これで解決できるか一応確認してみる。

GNOMEの「設定」を起動し「地域と言語」を選択。「入力ソース」の「+」を押し、「日本語」を設定する。


入力ソースに「日本語」が設定された。


しかし、この状態でキーボードレイアウトは日本語になったが、「Ctrl + Space」「全角/半角キー」ともに効かず、Fcitx Mozcが有効にならず、日本語入力できない。

Fcitx関連のパッケージを再インストールしてみたが、解決できず。これ以上、原因と思われる設定はなかったので、とりあえずここで諦める。

2016年10月29日 追記
日本語入力できない原因は、GNOME 3.22ではデフォルトのウィンドウサーバーがXorgからWaylandへ変わったため、Fcitxが動作しなくなってしまったことにある。

ウィンドウサーバーをXorgに戻すことで、日本語入力できるようになる。ウィンドウサーバーの変更方法の詳細は、「WaylandでFcitxが動かない時の対処法 | 普段使いのArch Linux」にまとめた。


参考:
[1]Fcitx - ArchWiki

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2 件のコメント:

  1. -e 's/deamon/daemon/' -e 's/keyboad/keyboard/'

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    1. sitsurei shimashita,,, toukou saki wo machigae mashita. sorry

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