2014年12月30日火曜日

Arch Linuxで年賀状作成 | LibreOfficeを使って年賀状作成

2018年12月30日 更新
エラーが出た場合の対処法などを加筆したりして、新たに記事を書き直しました。最新の方法は下の記事に書いてあります。

2018年12月30日
LibreOfficeを使ってLinuxで年賀状作成 | 普段使いのArch Linux

Arch Linuxで年賀状作成
※本記事の方法だと、エラーが出る場合があります。以下の記事は残しておきますが、参考にするのは推奨しません。

Arch Linuxで年賀状を作成する。とりあえず、Linuxで動くアプリを探してみた。Adobe Airで動くアプリではがきデザインキット、PrintMagicがあると分かったので試してみたが、両方とも使えなかった。はがきデザインキットは、起動しても以下のようなI/Oエラーが出て、灰色のウィンドウが開くだけ。Adobe Air 2.5だとエラーが出ないとか、lib32-libgnome-keyringが必要だとか情報はあったが、結局よく分からず。
$ DESKTOP_SESSION="gnome" /opt/adobe-air-sdk/bin/adl -nodebug /opt/airapps/design_kit/META-INF/AIR/application.xml /opt/airapps/design_kit/

Gtk-Message: Failed to load module "atk-bridge"
Gtk-Message: Failed to load module "canberra-gtk-module"
I/O warning : failed to load external entity "/etc/opt/Adobe/certificates/AIR/crypt//config.xml"
Unable to parse Document: /etc/opt/Adobe/certificates/AIR/crypt//config.xml. 
libgnome-keyring.so: cannot open shared object file: No such file or directory
libgnome-keyring.so: cannot open shared object file: No such file or directory
libgnome-keyring.so: cannot open shared object file: No such file or directory
Error: EncryptedLocalStore database access error




一方、PrintMagicは起動はするものの、アップデートは2011年からされていないし、印刷の文字が汚すぎて使いものにならない。



結局、LibreOfficeを使って、年賀状を作ることに。環境は、GNOME 3.14.2、プリンタはCanon MG5130。

2014年12月29日月曜日

pacman 4.2パッケージのアップデートでエラー | packagekit: requires pacman<4.2.0, package-query: requires pacman<4.2

パッケージをアップデートしようとしたら、エラーが起きてアップデートできなくなっていた。エラーメッセージは以下のとおり。
# pacman -Syu

:: Synchronizing package databases...
 testing is up to date
 core is up to date
 extra is up to date
 community is up to date
 archlinuxfr is up to date
:: Starting full system upgrade...
resolving dependencies...
looking for inter-conflicts...
error: failed to prepare transaction (could not satisfy dependencies)
:: package-query: requires pacman<4.2

packagekit: requires pacman<4.2.0という、エラーメッセージが出る場合もある。これは、pacman 4.2がリリースされたことが原因。pacman -Syuすると、pacman 4.2をインストールしようとするが、package-queryとpackagekitがpacmanのバージョン<4.2を要求しているので、コンフリクトする。

2014年12月23日火曜日

Intel Microcode Updateの設定

linux 3.17-2とlinux-lts 3.14.21-2以降、Intelのマイクロコードが自動でアップデートされなくなった。2014/10/22に公式ページでアナウンスがあった。Intel CPUを使っている場合は、マイクロコードがアップデートされるように手動で設定しておく必要がある。

intel-ucodeパッケージをインストールする。
# pacman -S intel-ucode

/boot/grub/grub.cfgを更新する。念の為バックアップしてから行う。
# mv /boot/grub/grub.cfg /boot/grub/grub.cfg.backup
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

もし、自分でgrub.cfgを設定したい場合は、/boot/grub/grub.cfgのecho 'Loading initial ramdisk ...'の行の直後にあるinitrd /initramfs-linux.imgをinitrd /intel-ucode.img /initramfs-linux.imgのように修正する。

設定がうまく行ったかどうかdmesgで確認できる。設定が有効になっていない場合の表示は、
$ dmesg | grep microcode

[    0.470089] microcode: CPU0 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470094] microcode: CPU1 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470100] microcode: CPU2 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470106] microcode: CPU3 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470112] microcode: CPU4 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470118] microcode: CPU5 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470123] microcode: CPU6 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470127] microcode: CPU7 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x17
[    0.470162] microcode: Microcode Update Driver: v2.00 <tigran@aivazian.fsnet.co.uk>, Peter Oruba

設定が有効になっている場合の表示は、
$ dmesg | grep microcode

[    0.000000] CPU0 microcode updated early to revision 0x1b, date = 2014-05-29
[    0.153336] CPU1 microcode updated early to revision 0x1b, date = 2014-05-29
[    0.173343] CPU2 microcode updated early to revision 0x1b, date = 2014-05-29
[    0.193469] CPU3 microcode updated early to revision 0x1b, date = 2014-05-29
[    0.470135] microcode: CPU0 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470140] microcode: CPU1 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470146] microcode: CPU2 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470152] microcode: CPU3 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470157] microcode: CPU4 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470162] microcode: CPU5 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470167] microcode: CPU6 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470172] microcode: CPU7 sig=0x306a9, pf=0x2, revision=0x1b
[    0.470207] microcode: Microcode Update Driver: v2.00 <tigran@aivazian.fsnet.co.uk>, Peter Oruba

AMDのCUPの場合は、ベースシステムに含まれるlinux-firmwareにamd-ucode関係のファイルが含まれるため、特に手動での設定はないっぽい。


参考:
[1]Changes to Intel microcode updates

2014年12月21日日曜日

gnupg-2.1にアップデート後にキーリングの更新

gnupg-2.1のアップデートでpacmanのキーリングのフォーマットが更新され、pacmanのローカルのマスターキーが、他のキーに署名できなくなるとのこと。pacmanのキーリングをカスタマイズしてなければ、問題ないらしいがpacmanのキーリングを全て更新したほうが良い。また、gnupgが使う乱数の生成器となるhavegedインストールしていなければ、インストールしたほうが良いとのこと。havegedは、乱数生成の時に使うシステムのエントロピー情報を管理してくれる。

havegedをインストールする。
# pacman -Syu haveged
# systemctl daemon-reload
# systemctl start haveged
# systemctl enable haveged

pacmanのキーリングを更新する。
# rm -fr /etc/pacman.d/gnupg
# pacman-key --init
# pacman-key --populate archlinux

詳しくは、公式ページの情報を参照。


参考:
[1]GnuPG-2.1 and the pacman keyring

2014年12月7日日曜日

jreのアップデート時にエラー

jreをアップデートしようとすると、java-runtime-commonをインストールしようとして、java-runtime-commonのインストール時にエラーが発生した。
...
error: failed to commit transaction (conflicting files)
java-runtime-common: /etc/profile.d/jre.csh exists in filesystem
java-runtime-common: /etc/profile.d/jre.sh exists in filesystem
...

というエラーが出てjava-runtime-commonがインストールできない。/etc/profile/jre.shをみると、export PATH=${PATH}:でパスを通している。jreのパッケージのページのコメントを見てみると、削除して問題ないとの事だった。
The package update pulled java-common, which conflicted with existing /etc/profile.d/jre.{,c}sh. Removing the files made it work.

yaourtの使い方 | Arch Linux, yaourt, AUR, オプション, パッケージ管理

Arch LinuxにはArch User Repository (AUR, 公式リポジトリに登録されていない様々なパッケージが登録されているリポジトリ) というリポジトリが存在する。yaourtを使えばこのリポジトリに登録されているパッケージをインストールすることができる。例えば、日本語入力ソフトのmozcはAURからインストールする必要がある。公式リポジトリではないので、インストールできても動かないなど、問題を抱えているパッケージもあり、不具合がないか注意して使う必要はある。

yaourtの使い方は、pacmanと似ているので、pacmanさえ使えるようになれば、yaourtも同じ感覚で使える。ただし、yaourtはソースからビルドするので、PKGBUILDファイルの編集が加わることもある。あと、yaourtは基本一般ユーザの権限で利用する。root権限で使うことはほぼ無いので注意。一般ユーザで実行した後、パッケージのインストール直前で管理者パスワードを求められて入力する流れになる。

AURのパッケージを管理するツールとして、packerとかもあったりする。yaourt以外のツールも候補にして、使いやすさなど調べてみても良いかも。現在、自分はpackerの方を使っている。packerの使い方はこの記事にまとめてある。

2014年11月30日日曜日

pacmanの使い方 | Arch Linux, pacman, オプション, パッケージ管理

Arch Linuxのpacmanでパッケージ管理
Arch Linuxのパッケージ管理はpacmanで行う。他のLinuxディストリビューションでは使われていない独自のアプリケーションなので、オプションなど使い方を覚えないといけない。ただし、よく使うオプションさえ覚えてしまえば、使い方は難しくない。パッケージ管理に便利なオプションが用意されているので、pacmanを使えばパッケージ管理に必要な情報を知ることができ、pacmanからほぼ一括でパッケージ管理できるようになっている。

pacmanの設定ファイル
pacmanの主な設定ファイル、ログファイルは以下のとおり。
  • /etc/makepkg.conf
  • /etc/pacman.conf
  • /etc/pacman.d/mirrorlist
  • /var/log/pacman.log

2014年11月23日日曜日

Arch Linuxで時刻同期 | NTP, systemd-timesyncd

Arch Linuxは、デフォルトで時刻合わせの機能がインストールされていないので、時刻合わせの設定が必要。時刻合わせをするには、ntpを使う方法とsystemd-timesyncdを使う方法がある。時刻合わせにおいて、ntpはホスト側にもクライアント側にもなれる。systemd-timesyncdはクライアント側のみ。

自分は、ホスト側になることはないので、設定が簡単なsystemd-timesyncdを使っている。サーバー用途でなく、普段使いのPCであればsystemd-timesyncdがいいと思う。ただ、timesyncdはまだ歴史が浅いと思うので、今後ゴタゴタがあるかもしれないのが気になるところ。

NTPを使う場合
pacmanからntpパッケージをインストールする。
# pacman -S ntp

Arch Linuxでプリンタが認識されなくなった (Can't see printer on Arch Linux)

先日のアップデートで、Arch Linuxでプリンタが認識されなくなった。調べてみたら、cups (1.7.5-1 -> 2.0.0-2) 及び、cups-filters (1.0.61-1 -> 1.0.61-2) のアップデートが原因。確かに、
[2014-10-31 21:00] [ALPM-SCRIPTLET] > systemd unit names have been renamed
[2014-10-31 21:00] [ALPM-SCRIPTLET] > you should systemctl stop and disable cups.service and
[2014-10-31 21:00] [ALPM-SCRIPTLET] > systemctl daemon-reload, start and enable org.cups.cupsd.service

というlogが残っていた。以下、プリンタを認識できるようにするための設定。

自分の場合、意味なかったがcups.serviceの停止をする。
# systemctl stop cups.service

Failed to stop cups.service: Unit cups.service not loaded.

cups.serviceはもう使われないので、無効にする。
# systemctl disable cups.service

Removed symlink /etc/systemd/system/printer.target.wants/cups.service.

cups.service代替のorg.cups.cupsd.serviceを有効にする。
# systemctl daemon-reload
# systemctl start org.cups.cupsd.service
# systemctl enable org.cups.cupsd.service

Created symlink from /etc/systemd/system/printer.target.wants/org.cups.cupsd.service to /usr/lib/systemd/system/org.cups.cupsd.service.
Created symlink from /etc/systemd/system/sockets.target.wants/org.cups.cupsd.socket to /usr/lib/systemd/system/org.cups.cupsd.socket.
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/org.cups.cupsd.path to /usr/lib/systemd/system/org.cups.cupsd.path.

これで、プリンタがGNOME Settingsから認識されるようになった。




参考:
[1]Printing problem with ArchLinux and Gnome 3.14 and cups service

Arch LinuxのChromiumが文字化けする (Chromium displays garbled characters.)

Arch Linuxのデフォルトのフォント設定のままだと、Chromiumが一部文字化けするらしい。個人的には、Chromiumをインストールする前にフォントの設定をしていたため気づかなかった。いくつかのブログで、自分が使っていたフォント設定がChromiumの文字化けを直してくれると書かれていたので、紹介しておく。
自分で検証してみたが、フォントの設定を無効にしてもChromiumは文字化けしなかった。なので、ほんとに効くのか不明。もし直ったらいいな、程度で参考にして下さい。

/etc/fonts/conf.avail/71-no-embedded-bitmaps.confを作り、以下を記入。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
  <match target="font">
    <edit mode="assign" name="embeddedbitmap">
      <bool>false</bool>
    </edit>
    <edit mode="assign" name="hintstyle">
       <const>hintnone</const>
    </edit>
  </match>
</fontconfig>

次に、/etc/fonts/conf.d/にリンクを貼る。
# ln -s /etc/fonts/conf.avail/71-no-embedded-bitmaps.conf /etc/fonts/conf.d/71-no-embedded-bitmaps.conf

もともと、この設定は日本語表示をきれいにするために行っていたので、なぜChromiumuの文字化けが直るのか不明。bitmapの埋め込みを無効にしているからなのだろうか。

ひとつ確かなのは、fontconfig 2.10.1のバージョンアップで突然文字化けが起こるようになったなら、フォントの設定を~/.font.confに記入していることが原因である。fontconfig 2.10.1のバージョンから
~/.fonts.conf
~/.fonts.conf.d
~/.fontconfig/*.cache-*
は使われなくなった。代わりに使えるのは、
$XDG_CONFIG_HOME/fontconfig/fonts.conf
$XDG_CONFIG_HOME/fontconfig/conf.d/NN-name.conf
$XDG_CACHE_HOME/fontconfig/*.cache-*
というディレクトリ。ちなみに、$XDG_CONFIG_HOMEは自分でパスを指定していない限り、$HOME/.configとなる。

したがって、フォントの設定ファイルのパスを~/.font.confから~/.config/fontconfig/font.confに変更すれば直る場合もあるはず。


参考:
[1]Arch Linuxで日本語フォントをきれいに表示 | フォントのインストール・見やすく表示する設定

2014年11月3日月曜日

Arch Linuxが起動しない (can't boot Arch Linux)

いつも通りpacman -Syuでアップデートし、OSを再起動したらArch Linuxが起動しなくなった。症状としては、GRUBが起動した後、読み込むカーネルを選択するが、以下のメッセージが表示されてOSが起動されなくなった。
warning: /lib/modules/3.17.1-1-ARCH/modules.devname not found -- ignoring
ERROR: Unable to find root device 'UUID of root device'.
You are being dropped to a recovery shell
        Type 'exit' to try continue booting
sh: can't access tty; job control turned off
[rootfs /]#

カーネルのダウングレードとか試したが、結局udev (systemd)とmkinitcpioの再インストールとカーネルのイメージを作りなおすことで解決。Arch Linuxには、よくある症状っぽい。以下、修復手順。

Nautilusのウィンドウが開かない (Nautilus doesn't open a new window when clicked)

以前から、GNOMEのアクティビティ画面(Activities Overview)のランチャー(Dashと呼ぶらしい)のお気に入りに登録したNautilusのアイコンをクリックしてもウィンドウが立ち上がらなくなった。おそらくこれもGNOME 3.14のアップデートが原因なきがする。現在、デスクトップ上のショートカットをクリックすることでウィンドウを開いている。以前は、Nautilusが起動した状態でログインしてしまうバグがあった。[1]この時と同様で、gnome-tweak-toolからデスクトップアイコンを非表示にすると直るらしい。

この手の問題は、デスクトップアイコンの表示を有効にすることが原因っぽい。デスクトップアイコンを表示するために、ログイン時にNautilusを-nオプションで、ウィンドウ非表示の状態で起動しようとする。-nが付いているので、Nautilusウィンドウが表示されない?または、起動しようとしてもプロセスが作られない?psコマンドで確認してみると、Nautilus -nのプロセスがある。Nautilusを再起動すると正常な動作に戻る。ただし、Nautilusのプロセスがない状態だとデスクトップアイコンは表示されない。
$ nautilus -q
$ nautilus (または、DashからNautilusアイコンをクリック)

ここでも同じバグによるクレームが出ている。[2]GNOME 3.14のアップデートで起きたバグであるとされている。次のアップデートで直してくれるといいな。


参考:
[1]Nautilusが起動した状態でログインしてしまう
[2]Nautilus doesn't open a new window when clicked

GNOME 3.14でキーボードレイアウトがjpにならない (Keyboard layout not setting correctly after gnome 3.14 update)

*2015/01/10追記ここから
/usr/share/ibus/component/mozc.xmlの設定を変更することで、きれいに直ることが分かった。詳細は、以下のページ参照。
続・GNOME 3.14でキーボードレイアウトがjpにならない
*2015/01/10追記ここまで

結構前になるが、先日のアップデート後、キーボードレイアウトがusになって起動されるようになってしまった。キーボードレイアウトは自分の環境では/etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.confで設定している。再度確認。
$ less /etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf

Section "InputClass"
        Identifier "evdev keyboard catchall"
        MatchIsKeyboard "on"
        MatchDevicePath "/dev/input/event*"
        Driver "evdev"
        Option "XkbModel" "hhk"
        Option "XkbLayout" "jp"
EndSection


Option "XkbLayout" "jp"の設定があるので、X11の設定までは問題ない。
さらに、IBusによってキーボードレイアウトが書き換えない設定が、有効になっているかを確認する。アクティビティから「IBusの設定」を起動して、詳細のタブに移動して、「システムのキーボードレイアウトを使用する」にチェックが入っているか確認。

2014年3月18日火曜日

libibus (1.5.5-1 -> 1.5.6-1)のアップデートでエラー

先日のlibibus (1.5.5-1 -> 1.5.6-1)のアップデートで
gtk-query-immodules-2.0: error while loading shared libraries: libEGL.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory
gtk-query-immodules-3.0: error while loading shared libraries: libEGL.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory

というエラーがでた。mesa-libglのパーッケージでインストールされたライブラリらしい。/usr/lib/libEGL.so.1というファイル自体は /usr/lib/mesa/libEGL.so.1.0.0に対するリンクとして存在する。
$ ls -l /usr/lib/libEGL.so.1

lrwxrwxrwx 1 root root 15  3月 13 23:43 /usr/lib/libEGL.so.1 -> libEGL.so.1.0.0
$ ls -l /usr/lib/libEGL.so.1.0.0
lrwxrwxrwx 1 root root 29  3月 13 23:43 /usr/lib/libEGL.so.1.0.0 -> /usr/lib/mesa/libEGL.so.1.0.0

一応、lddでgtk-query-immodules-2.0が必要とするライブラリを確認する。=>の先がないとライブラリが見つからないことになる。

Arch LinuxでVDPAU, VAAPIでハードウェアエンコード | VDPAU, VAAPI, Intel HD Graphics 4000

Arch Linuxで、動画のGPUエンコード(VDPAU, VAAPI)を行うための設定。GPUはCPUで行う。CPUは、Intel i7-3770S(Intel® HD Graphics 4000)を使う。NVIDIAやAMDの場合は、インストールするパーッケージが異なるので[1] を参考にする。ちなみに、[2]によるとVDPAUとVAAPIの違いは、“VDPAU” is NVIDIA’s Video Decode and Presentation API for Unix, and “VAAPI” is the Video Acceleration API led by Intelらしい。

パッケージのインストール
必要なパッケージは
  1. libvdpau-va-gl
  2. libva-intel-driver
パッケージのインストール
pacmanからインストールする。libva-intel-driverはvlcの依存関係ですでにインストールされているかも。
# pacman -S libvdpau-va-gl libva-intel-driver


Arch Linuxでスキャナを設定 | Scan, SANE, Simple Scan, Canon PIXUS MG5130

Arch Linuxでスキャナを使えるように設定する。スキャナは複合機のCanon PIXUS MG5130。USBケーブルで直接PCにつながっている。必要なパッケージは
  1. SANE
  2. SANEフロントエンド(Simple Scan, XSANEなど)
今回はフロントエンドとして、Simple Scanを使う。

SANEのインストール
pacmanからSANEをインストールする。(simple-scanの依存関係でどうせインストールされるから、インストールするのはsimple-scanだけでも良い。)
# pacman -S sane


Arch LinuxのEvince, GIMPで日本語表示 | Evince, GIMP, 日本語フォント, poppler-data

Arch LinuxでGNOMEをインストールすると、デフォルトのpdf viewerはEvinceになる。しかし、フォントが埋め込まれていないpdfファイルでは、日本語が表示されない。また、GIMPでも日本語が表示されない。poppler-dataをインストールすることで、EvinceでもGIMPでも日本語のフォントを表示できるようになる。poppler-dataは、Encoding data for the poppler PDF rendering libraryなるパッケージらしい。pacmanからインストールする。
# pacman -S poppler-data

pacman -S poppler-data 
resolving dependencies...
looking for conflicting packages...

Packages (1) poppler-data-0.4.7-1

Total Download Size:    1.42 MiB
Total Installed Size:  11.49 MiB

:: Proceed with installation? [Y/n] y
:: Retrieving packages...
 poppler-data-0.4.7-1-any              1454.5 KiB  1705K/s 00:01 [####################################] 100%
(1/1) checking keys in keyring                                   [####################################] 100%
(1/1) checking package integrity                                 [####################################] 100%
(1/1) loading package files                                      [####################################] 100%
(1/1) checking for file conflicts                                [####################################] 100%
(1/1) checking available disk space                              [####################################] 100%
:: Processing package changes...
(1/1) installing poppler-data                                    [####################################] 100%

これで、pdfファイルの日本語が表示されるようになる。



参考:
[1]poppler-data

2014年3月8日土曜日

Arch LinuxでHDDを新たに追加 | gptパーティショニング、ext4フォーマット

はじめに
HDD追加の手順。全体の流れはこんな感じ。OSのインストールの時と同じ流れだけど、改めてまとめておく。gptでパーティショニングして、ext4でフォーマットする。
  1. 新しいHDDをArch Linuxにつなげて起動させる
  2. gdiskなどでパーティショニングする
  3. フォーマットする
  4. HDDのラベルを変更
  5. 起動時にマウントさせるためにfstabを編集する

HDDのパーティショニング
HDDをPCにつなげてArch Linuxを起動させる。
GUIDパーティションテーブル(gpt)でパーティショニングするため、gdiskをインストール。複数のパーティションに分けたいときは、First sectorとLast sectorでパーティションの大きさを調整する。ファイルのストレージディスクで使い場合は、Hex codeはLinux Linux native file systemの8300でよい。lvmを使いたい場合はパーティショニングの時点で作業が異なる。Hex codeを8eにしなければならない。
# pacman -S gdisk

2014年2月27日木曜日

Arch Linuxでプリンタ設定 | CUPS, Canon MG5130ドライバ, GNOMEプリンタの設定

プリンタ印刷の設定を解説した最新記事は、Arch Linuxでプリンタ印刷です。こちらを参考にしてください。

Arch Linuxでプリンタ(Canon MG5130)が使えるように設定する。デスクトップ環境はGNOME3.10.2。プリンタはインクジェットのCanon MG5130。PCにUSBケーブルで、プリンタがつながっている。

#2014/11/23追記
2014/10/30あたりのcupsのアップデートでsystemdのユニット名が変わったので注意。libcups 2.0.0より古いバージョンは、cups.serviceで、libcups 2.0.0以上のバージョンはorg.cups.cupsd.service。

cupsのインストール(libcups 2.0.0以上のバージョン)
cups, libcupsをpacmanからインストールする。(gsfontsも必要らしいが、evinceの依存関係でインストール済み。)
# pacman -S cups libcups

cupsをsystemctrlから有効にする。
# systemctl enable org.cups.cupsd.service

cupsのインストール(libcups 2.0.0より古いバージョン)
cups, libcupsをpacmanからインストールする。(gsfontsも必要らしいが、evinceの依存関係でインストール済み。)
# pacman -S cups libcups

cupsをsystemctrlから有効にする。(公式wikiでは、cupsd.serviceとなっているが、cups.serviceなので注意!)
# systemctl enable cups.service

cupsが起動すると、プリンタの追加を選択できるようになる。cupsの設定の後は、ドライバの設定が必要。



#2014/11/23追記ここまで

2014年2月22日土曜日

Arch Linuxでeth0が見つからない

conkyでeth0の速度を表示していたけど、表示が常に0 KiB /sのまま変わらない。原因は、ethernetのデバイス名がenp3s0に変わっていることだった。systemdの関係で名前の付け方が変わったらしい[2]。enp3s0って。
ちなみにArch Linuxは、デフォルトでifconfigがない。使えるのはipというコマンド。ip aでネットワークデバイスの情報を表示できる。
$ ip a
1:  lo: ....
2: enp3s0: ....


参考:
[1]No eth0 device
[2][arch-dev-public] network interface naming with systemd 197

2014年2月21日金曜日

GNOMEログイン直後に検索を使うとクラッシュする (GNOME crashes when using search just after login)

GNOMEログイン直後にアクティビティの、検索を使うとクラッシュするようになった。ログイン時からしばらく時間を置くと、クラッシュすることなく、検索は使える。gnome-shell 3.10.4-1にアップデートされたことが原因だろうか。Arch Linuxの公式bbsにはまだ報告されていない。自分の構成特有の問題なのだろうか?GNOME shellのクラッシュとか、かなり嫌な感じがする。
[2014-02-21 15:03] [PACMAN] upgraded gnome-shell (3.10.3-1 -> 3.10.4-1)


参考:

2014年2月20日木曜日

Arch Linux インストール (デスクトップ環境・基本設定カスタマイズ編) | OSとGNOMEをインストールした後のカスタマイズと基本設定

インストール関連記事
インストール関連記事はArch Linuxインストールのページにまとめてあります。それぞれ好みのインストールモードに合わせて参照してください。

GNOMEのカスタマイズ
OSインストール編と、デスクトップ環境・日本語環境編が終わったら、デスクトップ環境などのカスタマイズをする。
GNOMEのカスタマイズには、GNOME Tweak Toolが必須なので、pacmanからインストールする。
# pacman -S gnome-tweak-tool

アクティビティから起動。


テーマの変更
以前は、Adwaita-X darkをテーマとして使っていたが、Tweak Toolからテーマとして読み込もうとしたが、ファイルが開けず失敗。ファイルを~/.themes以下に置く方法も試したが、テーマとして認識できず失敗。結局、~/ .local/share/themes/にテーマの入ったディレクトリを置けば良いことが判明。

$ cp -r Adwaita-X-dark ~/.local/share/themes/

2014年2月18日火曜日

Arch Linux インストール (デスクトップ環境・日本語化編) | X, GNOME, GUI環境, 日本語フォント, 日本語入力, 日本語環境の設定

インストール関連記事
インストール関連記事はArch Linuxインストールのページにまとめてあります。それぞれ好みのインストールモードに合わせて参照してください。

ユーザーの作成など
ユーザー設定。"username"は適宜変更。
# useradd -m -g users -G wheel -s /bin/bash "username"
# passwd "username"

visudoをして、%wheel ALL=(ALL) ALLのコメントアウトを解除する。
# visudo

...
## Uncomment to allow members of group wheel to execute any command
%wheel ALL=(ALL) ALL ←先頭の#を削除する。
...


sudoのあとに続けるコマンドのタブ補完を、有効にする。これがないと、sudoの後に打つコマンドがタブ補完されない。~/.bashrcに以下を記入。
$ vim ~/.bashrc

complete -cf sudo ←適当な行に追加。

時刻合わせの設定をする。設定の方法はArch Linuxで時刻同期 | NTP, systemd-timesyncdを参照する。

2014年2月16日日曜日

Arch Linux インストール (OSインストール編) | BIOS, MBR, GRUB, 2014.02.01でインストール

インストール関連記事
インストール関連記事はArch Linuxインストールのページにまとめてあります。それぞれ好みのインストールモードに合わせて参照してください。

OSインストール編の最新記事はこちら(2015/2/6)。

はじめに
Arch Linux x86_64をBIOS起動でインストールする。ブートローダはGRUBを使い、パーティショニングはMBRで行う。

インストールするPCの環境は、
MB: ASUS P8Z77-M PRO, (UEFI BIOSのVersion 0801)
CPU: Intel i7-3770S
SSD: Crucial m4 CT512M4SSD2

*現在はUEFIでの起動は使っていない。GRUBや Gummibootを使ってUEFI起動には成功したものの、インストール後のSSDを別のSSDに繋ぎ変えたところ、OSが起動できなくなった。以下の手順で、UEFIで起動できなくなる現象が発生する。
Arch Linuxインストール直後のSSDをつないでいたSATAポートに、別のOSが入っているSSDをつないで起動
-> Arch Linuxインストール直後のSDDに繋ぎ戻して、Arch LinuxをUEFI起動を試みる
-> OSが検出されず起動失敗

UEFI起動にしたらかと言って特に起動時間が短くなったと感じるわけでもなかった(そもそもSSDからのArch Linuxの起動は速いから、ストレスを感じたことはない)。UEFI起動をするためのインストールは多少手間がかかることもあるので、Linux初心者であればレガシーなBIOSモードがオススメな気がする。 以下の手順はBIOS起動をするためのインストール手順。

Arch Linux インストール (OSインストール編) | UEFI, GPT, Gummiboot, 2014.02.01でインストール

インストール関連記事
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OSインストール編の最新記事はこちら(2015/2/6)。

はじめに
Arch Linux x86_64をUEFIでインストールする。ブートローダはGummibootを使い、パーティショニングはGPTで行う。

インストールするPCの環境は、
MB: ASUS P8Z77-M PRO, (UEFI BIOSのVersion 0801)
CPU: Intel i7-3770S
SSD: Crucial m4 CT512M4SSD2

*現在はUEFIでの起動は使っていない。GRUBや Gummibootを使ってUEFI起動には成功したものの、インストール後のSSDを別のSSDに繋ぎ変えたところ、OSが起動できなくなった。以下の手順で、UEFIで起動できなくなる現象が発生する。
Arch Linuxインストール直後のSSDをつないでいたSATAポートに、別のOSが入っているSSDをつないで起動
-> Arch Linuxインストール直後のSDDに繋ぎ戻して、Arch LinuxをUEFI起動を試みる
-> OSが検出されず起動失敗

以下の手順を踏めば、SSDの繋ぎ変えさえしなければ、とりあえず問題なく使えるはず。

2014年2月15日土曜日

Arch Linux インストール (OSインストール編) | UEFI, GPT, GRUB, 2014.02.01でインストール

インストール関連記事
インストール関連記事はArch Linuxインストールのページにまとめてあります。それぞれ好みのインストールモードに合わせて参照してください。

OSインストール編の最新記事はこちら(2015/2/6)。

はじめに
Arch Linux x86_64をUEFIでインストールする。ブートローダはGRUBを使い、パーティショニングはGPTで行う。

インストールするPCの環境は、
MB: ASUS P8Z77-M PRO, (UEFI BIOSのVersion 0801)
CPU: Intel i7-3770S
SSD: Crucial m4 CT512M4SSD2

*現在はUEFIでの起動は使っていない。GRUBや Gummibootを使ってUEFI起動には成功したものの、インストール後のSSDを別のSSDに繋ぎ変えたところ、OSが起動できなくなった。以下の手順で、UEFIで起動できなくなる現象が発生する。
Arch Linuxインストール直後のSSDをつないでいたSATAポートに、別のOSが入っているSSDをつないで起動
-> Arch Linuxインストール直後のSDDに繋ぎ戻して、Arch LinuxをUEFI起動を試みる
-> OSが検出されず起動失敗

以下の手順を踏めば、SSDの繋ぎ変えさえしなければ、とりあえず問題なく使えるはず。

2014年1月25日土曜日

Nautilusが起動した状態でログインしてしまう (Gnome shell shows Nautilus as open application on startup when "Icons on Desktop" is active)

先日のアップデートしたら、Nautilusが起動した状態でログインされてしまうようになった。Nautilusを起動していないのに、アクティビティ画面(Activities Overview)のランチャー(Dashと呼ぶらしい)のアイコンがactiveになっている。この状態だと、アイコンをクリックしてもNautilusを起動できない。また、Conkyをautostartで起動しているが、このプロセスのアイコンもDashや、スイッチャーに表示されてしまうようになった。