2016年10月29日土曜日

GNOMEでWaylandを使う

Waylandとは?
Waylandとは、Xウィンドウシステムの代替のウィンドウサーバーのこと。Wayland自身はプロトコル(ライブラリ)であるため、実際ウィンドウの描画をするためにはコンポジタが必要になる。これまで、Wayland用のコンポジタとしては、westonが有名でありWaylandを使うためには、westonをコンポジタとして利用する必要があった。

WaylandコンポジタとしてのGNOME
しかし、以下の通りGNOMEもバージョン3.14からWaylandのコンポジタとして動作するようになった。(初期のサポートはバージョン3.10)
バージョン 3.14 から、GNOME は Wayland を使ってデスクトップを動作させることができるようになりました。Gnome コンポジタは X を使用しなくても動かすことができ、Wayland のシステムコンポジタとして動作します。本番環境で使えるほど安定しているとされていますが、まだサポートされていない機能もいくつか存在します (Gnome のドキュメントを参照)。Gnome デスクトップでは、X を使用するアプリケーションは XWayland で動作します。 (Wayland - Arch Wiki)
そして、GNOME 3.22ではXorgの代わりに、デフォルトでWaylandをウィンドウサーバーとして使うようになった。ちなみに、Waylandに対応していないソフトウェアは、XWaylandを利用して動作する。

GNOMEでWaylandを使うには?
GNOME 3.22は、デフォルトでWaylandを使用するため、GNOME 3.22を使っていれば、Waylandを使う上で特に設定すべきことはない。念の為、XWaylandのパッケージxorg-server-xwaylandがインストールされているか、確認する。
$ pacman -Ss xorg-server-xwayland

extra/xorg-server-xwayland 1.18.4-1 (xorg) [installed]
    run X clients under wayland

また、ログイン画面で「歯車マーク」を選択し、「GNOME」が選ばれていることを確認する。無印の「GNOME」が、Waylandをウィンドウサーバーとして使うことを意味する。


Waylandを使っても、デスクトップの環境・動作はXorgを使っている場合と変わりない。


ただし、まだバグがあったり、VLCがクラッシュしたりする不具合はある。したがって、安定動作を望むのであれば、ログイン画面でウィンドウサーバーとして、Xorgを使う「GNOME on Xorg」を選んだ方がよい。


参考:
[1]Wayland - ArchWiki
[2]GNOME - ArchWiki
[3]Initiatives/Wayland - GNOME Wiki!

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