2018年8月18日土曜日

開発停止されたyaourt, packerをアンインストールして代替のAURヘルパーに移行する方法

AURヘルパーのyaourt, packerは開発停止されている
これまでArch LinuxのAURヘルパーとしてyaourtやpackerを使ってきたが、いずれのヘルパーも開発が停止されている。最近は、yaourtやpackerは時代遅れで、他の新しいAURヘルパーが使われるようになっているらしい。

気づいたきっかけは、pacmanのパッケージアップデートで以下のようなエラーが出たため。
# pacman -Syu

:: Synchronizing package databases...
 core                                 131.7 KiB   450K/s 00:00 [##################################] 100%
 extra                               1686.6 KiB   725K/s 00:02 [##################################] 100%
 community                              4.4 MiB  2.47M/s 00:02 [##################################] 100%
 archlinuxfr is up to date
:: Starting full system upgrade...
warning: packer: local (20150808-1) is newer than community (1.2.5-1)
resolving dependencies...
looking for conflicting packages...
...

これまで使ってきたpackerはAURからインストールしたパッケージ。「packer: local (20150808-1) is newer than community (1.2.5-1)」というエラーを最初に見た時は、packerがArch Linux公式のcommunityリポジトリに登録されたのかと勘違いした。

communityリポジトリに登録されたpackerに切り替えようと思い、下調べしてみるとどうやらcommunityに登録されたpackerはAURヘルパーではない、全く別のソフトウェアだった。

pacmanのパッケージアップデートで、同じように「packer: local (20150808-1) is newer than community (1.2.5-1)」のエラーが出ている人は勘違いしないでほしい。


communityリポジトリに登録されたpackerの正体は?
まず、communityリポジトリに登録されたpackerがどんなパッケージなのか、紹介しておく。

packerがcommunityリポジトリに登録されたのを知った時に、pacman -Siでパッケージの状況をまず調べてみた。(インストール前に調べていて良かった…)
$ pacman -Si packer

Repository      : community
Name            : packer
Version         : 1.2.5-1
Description     : tool for creating identical machine images for multiple platforms from a single source
                  configuration
Architecture    : x86_64
URL             : https://github.com/hashicorp/packer
Licenses        : MPL
Groups          : None
Provides        : None
Depends On      : glibc
Optional Deps   : None
Conflicts With  : None
Replaces        : packer-io
Download Size   : 9.90 MiB
Installed Size  : 68.24 MiB
Packager        : Christian Rebischke 
Build Date      : 2018年08月15日 00時39分04秒
Validated By    : MD5 Sum  SHA-256 Sum  Signature

「tool for creating identical machine images for multiple platforms from a single source configuration」という説明から、AURヘルパーとして使っていたpackerではなさそうということに気がついた。

調べてみるとやはり、communityリポジトリに登録されたpackerは「AURヘルパーのpacker」ではなく、これまで「packer-io」という名前だったパッケージが、最近「packer」というパッケージ名に改称したということが分かった。こんなややこしいことが起きるとは…

ちなみに、これまで「packer」という名前だったAURヘルパーは「packer-aur」という名前に変わった。パッケージのメンテナンスはされておらず、名前は変わってしまったが、これまで通りAURには存在している。


yaourt, packerをアンインストールする
packerのパッケージについて調べている中で、yaourtやpackerはすでに開発中止されていることを知った。そこで、このややこしい状況のままpackerを使い続けるのも嫌なので、アンインストールして新しいAURヘルパーを使い始めることにした。

packerのアンインストールは、pacmanから行う。(yaourtの場合も同じ。)
# pacman -Rsn packer ←yaourtを使っている場合は、yaourtをアンインストールする。

checking dependencies...

Packages (1) packer-20150808-1

Total Removed Size:  0.03 MiB

:: Do you want to remove these packages? [Y/n] 
:: Processing package changes...
(1/1) removing packer                                          [##################################] 100%
:: Running post-transaction hooks...
(1/1) Arming ConditionNeedsUpdate...

yaourt, packerの代替のAURヘルパー
yaourtやpacker以外にも、多くのAURヘルパーが開発されている。現在も開発が継続されているヘルパーには、以下のようなパッケージがある。


これらのAURヘルパーの中でも、aurmanが有名らしいのでaurmanを今後使うことにした。

aurmanのインストール方法と使い方については以下のページにまとめたので、そちらを参考にしてほしい。

2018年8月18日
AURヘルパーaurmanのインストール方法と使い方 | 普段使いのArch Linux



参考:
[1]Arch User Repository - ArchWiki
[2]Arch Linux - packer 1.2.5-1 (x86_64)

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