2018年12月1日土曜日

IPv6とIPv4を共存させ同時接続する方法

IPv6とIPv4を共存させ同時接続する
IPv6接続を有効にした回線では、IPv6(IPoE)とIPv4(PPPoE)のどちらも利用することができるし、IPv6とIPv4を同時に使うこと可能。

IPv6とIPv4の同時接続するためには、「IPv6(IPoE)用ルーター」と「IPv4(PPPoE)用ルーター」の2台のルーターを用意すれば良い。「IPv6用ルーター」1台だけでもIPv4overIPv6により、IPv4にしか対応していないWebページを見たりすることはできる。しかし、UPnPなどのIPv4でしか提供されていない機能を使ってインターネットに接続するには「IPv4専用ルーター」を使う必要がある。

「IPv6用ルーター」と「IPv4専用ルーター」の2台のルーターを使うことで、「回線速度を早くしたい接続はIPv6接続で、IPv4にしか対応していないUPnPなどのサービスはIPv4接続で」という使い方が可能。

この記事では、IPv6とIPv4を共存させ同時接続する方法について解説する。


IPv6とIPv4を共存させた環境
今回、IPv6とIPv4を共存させ同時接続した環境は以下の通り。IPv6接続したいパソコンなどをつなぐための「IPv6ルーター」と、IPv4接続したい機器をつなぐための「IPv4ルーター」を用意した。「IPv6ルーター」については、IPv6接続機能が付いているものを選んで購入する。「IPv4ルーター」については、ルーターであればどのような製品でも問題ない。

回線については、IPv6オプションを有効にしたBIGLOBE光の回線を使用した。

  • プロバイダー:BIGLOBE
  • 契約回線:BIGLOBE光マンションタイプ(フレッツ光ネクスト隼)
  • 光電話の契約:なし
  • IPv6接続方式:IPoE、v6オプション(MAP-E)
  • IPv4接続方式:PPPoE
  • IPv6ルーター:NEC Aterm WG2600HP3(ファームウェアバージョン:1.2)
  • IPv4ルーター:バッファロー WSR-1166DHP2
  • ハブ:TP-LINK TL-SG105

ルーターの接続方法
IPv6ルーターとIPv4ルーターの接続方法は、ハブで並列に接続する。

※ハブを使わずに、「ONU − IPv4ルーター(IPv6パケットをパススルーに設定) − IPv6ルーター」のように、直列接続する方法もあるが、IPv4ルーター上のネットワークのセキュリティが低下するためオススメできない。

インターネットコンセント
│
終端装置(ONU)
│
ハブ
││
│└IPv6ルーター
│      ├─ IPv6接続したい機器
│      ├─ IPv6接続したい機器
│      └─ ...
│
└─ IPv4ルーター
         ├─ IPv4接続したい機器
         ├─ IPv4接続したい機器
         └─ ...

実際にルーターとハブ、終端装置(ONU)を接続してみると、以下のような状態になる。回線速度のボトルネックを作らないように、ケーブルはCAT5e以上、ルーターとハブはギガビット(1000BASE)に対応した製品がオススメ。


もちろん、IPv6ルーター、IPv4ルーターそれぞれのルーターで、ルーティング機能を使うため、背面スイッチは「RT」や「ROUTER」に設定しておく。

IPv6ルーターの背面スイッチ

IPv4ルーターの背面スイッチ

ルーターの設定方法
ルーターとハブ、終端装置(ONU)が接続できたらルーターの設定を行う。IPv6ルーターはIPoE接続できるように、IPv4ルーターはPPPoE接続できるように設定する。設定と言ってもルーターが自動で回線を認識して接続できるようになっているため非常に簡単。

「IPv6ルーター」と「IPv4ルーター」それぞれの設定は、以下のページにまとめてあるのでそれぞれの記事にしたがって、設定を行ってほしい。

2018年9月22日
IPv6ルーターの設定方法
【光電話なし】IPv6通信するためのルーターの設定と接続方法 | 普段使いのArch Linux

2018年11月25日
IPv4ルーターの設定方法
IPv6を有効にした回線でIPv4接続を使う方法 | 普段使いのArch Linux

ルーターの接続と設定が完了したら、実際にインターネットにアクセスしてみてそれぞれIPv6接続、IPv4接続できているか確認してみる。

IPv6接続の確認
「IPv6ルーター」にパソコンを接続して、IPのバージョンを確認できるサイト(「あなたの IPv6 をテストしましょう。」)にアクセスしてみる。

IPv6接続できていれば、IPv6アドレスが表示される。


ちなみに、コマンドでIPアドレスを確認しても、以下のようにIPv6アドレスを確認できる。


IPv4接続の確認
次に、IPv4接続の確認を行う。「IPv4ルーター」にパソコンを接続して、「あなたの IPv6 をテストしましょう。」にアクセスする。IPv4のみの接続となっているので、「IPv6アドレスが検出されませんでした」というメッセージが表示される。


コマンドでIPアドレスを確認してみると、IPv6アドレス(グローバルアドレス)は表示されない。


こちらの「IPv4ルーター」にパソコンなどを接続すれば、UPnPなどのIPv4専用の接続機能などを利用することができる。


参考:
[1]【BIGLOBE光】IPv6接続とIPv4接続の回線速度の比較 | 普段使いのArch Linux

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4 件のコメント:

  1. 始めまして。IPv6とIPv4を共存は出来ないと思っていたド素人には、大変有効な記事です。
    で、一つ質問なのですが、上記記事で、ハブの残りのソケットにPCを繋いだらそれはIPv6で使えるのでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. ブログ記事を読んでいただき、ありがとうございます。
      返信が遅くなり、申し訳ありません。

      質問いただいた点ですが、パソコンの設定によっては、ハブ直下にパソコンを接続しても、IPv6接続することは可能です。
      ただし、以下のセキュリティ上の理由から、ハブに直後パソコンを接続することはお勧めできません。

      パソコンをハブに直接接続すると、外部ネットワークからパソコンが直接攻撃される可能性が高まります。
      特にIPv6環境では、インターネットに接続する機器にグローバルIPアドレスが割り当てられるため、外部ネットワークからパソコンに接続しやすい状態になっています。
      もちろん、パソコンのセキュリティの設定を行えば安全な接続も可能ですが、サーバー用途でもない限り、通常行なうことはないと思います。

      一方でIPv6ルーターを介して接続する場合、IPv6ルーターのセキュリティ機能によってパソコンが保護されます。したがって、一般的な(普段使いの)環境では本記事に掲載したような接続方法をお勧めします。

      今後とも、当ブログをよろしくお願いします。

      削除
    2. 良く分かりました。丁寧な説明を有難う御座いました。
      つまり、出来る事は出来るが、セキュリティの観点から避けた方が良い、という事でしたね。
      今後もとも、超初心者というか、こんな事は困っていないかなぁ、という記事をお願い致します。

      削除
    3. 長くなってしまいましたが、返答を読んでいただきありがとうございました。

      おっしゃる通りです。IPv6の時代でも、IPv4と同様に「インターネット接続はルーターを経由する」ことがセキュリティ上安全です。

      最近ブログを更新できていないので心苦しくありますが、まだ書きたいなぁという記事は残ってたりします。コメントをいただくと更新の励みになります!

      IPv6関連記事は一時期多く書いておりましたので、他の記事も眺めていただければ幸いです。

      削除