2019年1月13日日曜日

【2019年】おすすめLinuxディストリビューション人気ランキング

おすすめのLinuxディストリビューションは?
Linuxを使い始める時に誰もが、「どのディストリビューションを選んだらよいか?」ということを迷うと思う。それぞれのディストリビューションによって、パッケージ管理の方法や提供されているアプリケーションが異なるため、使いやすさが異なる。

しかし、それぞれのディストリビューションの良さは使ってみないとなかなか分からない。そこで、Linuxディストリビューションの人気ランキングを作成してみた。

ランキングの上位には、多くのユーザーから支持されているディストリビューションがランクインしている。したがって、ディストリビューションの人気と使いやすさが反映されたランキングとなっている。

Linuxを使い始める人で、どのディストリビューションにするか迷っている人は、上位のディストリビューションを使うことをオススメする。ディストリビューションを選択する際に、是非参考にしてほしい。


Linuxディストリビューションの人気ランキング
昨年のGoogleの検索数のデータを元に、最新のLinuxディストリビューションの人気ランキングを作成した。最新のLinuxディストリビューションの人気ランキングは、以下の表の通り。

第1位は、やはり不動の人気を誇るUbuntu。他のLinuxディストリビューションに対して大差をつけて、第1位となった。Linuxを初めて使うユーザーにとっても、使いやすいよう作られている。日本語Remixが提供されていたり、WEB上の情報や日本国内のコミュニティーも多かったりするので、Linuxを初めて使うユーザーにとっても、安心のディストリビューション。

第2位はCentOS。CentOSはサーバー向けのLinuxディストリビューションであるが、日本国内での人気は高い。自宅サーバーや小規模サーバー用途のユーザーが多いと思われる。

第3位はDebian。歴史あるディストリビューションの1つ。対応アーキテクチャ数、デスクトップ環境の選択肢が多く、普段遣い、サーバー用途ともに利用可能。

順位 Linuxディストリビューション 検索数の割合 [%]
1 Ubuntu 62
2 CentOS 28
3 Debian 6
4 Fedora 2
5 Linux Mint 2
(※日本国内での、Googleの検索数を基準。)

第1位 Ubuntu
UbuntuはDebianを元に作られたディストリビューション。Linuxを使った経験が無いユーザーにとっても、使いやすいように設計されているため、Linux初心者であっても十分使いこなせるディストリビューションとなっている。また、玄人向けの開発も行われており、サーバーバージョン(Ubuntu Server)も提供されている。

デスクトップ環境には紆余曲折があったが(Ubuntu 11.04以前:GNOME → Ubuntu 11.04〜:Unity → Ubuntu 17.10〜:GNOMEに回帰)、現在はGNOMEがデフォルトのデスクトップ環境として採用されている。ただし、Unity時代の外観の名残はある。

あらかじめ、日本語環境が整備された日本語版のUbuntu(日本語Remix)がUbuntuの日本コミュニティーから提供されており、ユーザーフレンドリーな開発が重視されている。Linux初心者には、オススメのディストリビューション。

かく言う私も、最初に使い始めたLinuxはUbuntuでした。


第2位 CentOS
CentOSはRed Hat Enterprise Linux(商用サーバー向けディストリビューション)から、商用パッケージ等を取り除きビルドされたディストリビューション。したがって、CentOSの用途は主にサーバー向けとなる。

フリーなディストリビューションでありながら、本格的なサーバー運用が可能であることから、自宅サーバー、小規模サーバーのユーザーが多い。

日本語化も簡単に行なえ、日本語のサーバー運用ノウハウもWEB上で多く公開されている。したがって、Linuxでのサーバー運用を考えているユーザーにとっては第1候補のディストリビューションとなる。


第3位 Debian
Ubuntuの元ともなった、ディストリビューション。Linuxカーネル版のみならず、Unixカーネル版も存在する。インストール可能なデスクトップ環境の種類も多く、個人PC用途、サーバー用途ともに使用可能。

Ubuntuの元となっていることから、UbuntuでLinuxを使い始めて、その後他のディストリビューションが試したくなってDebianを使うというLinux歴のユーザーもいると思う。

パッケージ管理システムとしてdpkg(.debパッケージ)を使っており、この点もUbuntuと同じ。UbuntuでLinuxに慣れた後に使うディストリビューションとしては、もってこい。


Linuxディストリビューションの人気ランキングをより詳しく
より詳しくデータを見てみる。以下のグラフが、ランキング表の作成の元としたGoogle検索数のデータ。

日本国内のGoogleのWeb検索数の推移


2018年4月には、UbuntuのLTSバージョン(Ubuntu 18.04 LTS)がリリースされたこともあり、4月あたりはUbuntuの人気度が高くなっている。また、11月にはUbuntuの定期リリースバージョン(Ubuntu 18.11)が公開され、若干人気を押し上げている。

Ubuntu以外のディストリビューションについては、人気度に大きな推移はない。Linux MintはUbuntuからフォークしたディストリビューション。したがって、Ubuntuと同様に、ユーザーフレンドリーな開発を重視しており、初心者にとっても使いやすい。ただし、Ubuntuと比較すると、人気度はまだ高くない。

CentOSは、Red Hat Enterprise Linuxのリリースに基づき、現在CentOS 6とCentOS 7の2つのバージョンが並行して開発されている。昨年は、2018年7月3日にCentOS 6.10が、2018年12月3日にCentOS 7.6-1810が公開されている。

Debianは2017年6月17日に公開されたDebian 9が最新のバージョン。2019年となる今年、Debianの最新バージョンDebian 10.0のリリースが予定されている。


参考:
[1]Linuxディストリビューション - Wikipedia

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