2018年5月27日日曜日

Ubuntuの日本語フォントがGoogle Notoフォントに(Ubuntu 18.04 LTS)

Ubuntuの日本語フォントがGoogle Notoフォントに
Ubuntu 18.04 LTSから、UbuntuのフォントがGoogle Notoフォントになった。Google Notoフォントとは、GoogleとAdobeが共同で開発した無料のフォント。

Googleは「Notoフォント」という名前で、Adobeは「源ノ明朝、源ノ角ゴシック(英名:Source Han Serif, Source Han Sans)」という名前で公開している。名前は違うが、両者の違いはほとんどない。

2014年にゴシック体(San-serif体)のNotoフォントが公開、2017年に明朝体(Serif体)が公開された。ちなみに、Notoの由来は、「No more tofu」。フォントがインストールされていない時に表示される□(豆腐)を撲滅する、という意味。

日本語以外のNotoフォントも作成・公開されており、800言語、11万字以上の文字のフォントが作られている。日本語のNotoフォントが含まれるセットの正式名称は、Noto Sans CJK、Noto Serif CJK(CJK = Chinese, Japanese, Korean)。ちなみに、Notoフォントによる日本語は、以下のような表示になる。

Noto Sans CJK(ゴシック体)

Noto Serif CJK(明朝体)

Ubuntuの日本語フォントの変遷
昔は、Linuxで使えるきれいな日本語フォントが無くて困った経験がある。なので、Ubuntuでの日本語フォントの変更は個人的に、少し感慨深い。過去のUbuntuでどんなフォントが使われてきたか、少し振り返ってみた。

Ubuntuでは、過去に色々な日本語フォントが使われてきた。10年も昔のバージョンになるがUbuntu 8.04 LTSではIPAモナーフォントがデフォルトの日本語フォントだった。また、VLゴシックフォント、東風フォント(こちふぉんと)なんてフォントもインストールされていた。

どのフォントも、「Linuxの日本語フォントと言えば」という有名なフォント。多くのLinuxディストリビューションの日本語フォントとして使われていた。しかし、今はUbuntuを含めVLゴシックや、東風フォントを使っているLinuxディストリビューションはほぼなくなってしまった。

Ubuntu 8.04 LTSの次のLTSバージョンの、Ubuntu 10.04 LTSからはTakaoフォントが日本語フォントとして使われてきた。今回のUbuntu 18.04 LTSでの日本語フォントの変更は、8年ぶりの変更となる。今後は、Google Notoフォントが安定してUbuntuの日本語フォントとして利用され続けるのかなと思う。

Ubuntu上でのNotoフォントの表示を確認してみる
まず、Ubuntu上での日本語フォントに、Notoフォントが設定されているか確認してみた。

fc-listコマンドで、Ubuntu上にインストールされている日本語フォントを確認した。fc-listコマンドで確認すると、日本語フォントはNotoフォントのみがインストールされている。したがって、Ubuntu上での日本語の表示は常にNotoフォントで表示される。


アプリケーションごとに独自のフォントの設定を行っている場合もある。UbuntuのデフォルトのウェブブラウザのFirefoxも、独自でフォントの設定を行うアプリケーション。

そもそもUbuntu 18.04 LTSには、日本語フォントがNotoフォントしかインストールされていないので、FirefoxもNotoフォントを使うことになっていると思うが、念の為、Firefox上でのフォントの設定も確認してみた。about:preferencesからフォントの設定を見ると、確かにNotoフォントが設定されている。


実際に、Firefoxで日本語のウェブページを表示させると、以下のような表示になる。

Google検索結果のページ

Wikipediaのページ



参考:
[1]Google Notoフォント(源ノ明朝、源ノ角ゴシック)をインストールして使ってみる | 普段使いのArch Linux

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1 件のコメント:

  1. Google検索では、Noto CKJ JPを日本語フォントにシステム言語を日本語以外に選ぶとある種の漢字が簡体字やその派生種に置き換わってしまう 例をあげると「直接」が「𥄂接」に置き換わってしまい、これをコピーして良いのか、あるいは自分の入力が間違ったのか混乱してしまう Ubuntuで日本語を使う外国人は増えてきているので、勝手に中国語の簡体字に合わせられるのは遺憾だ 今の所、2021年で三年も経過しているのにこの現象を避けるには、Takaoなどの日本語専用フォントを強制適用するしかない NoToフォントは字体が普通程度に美しく読みやすいがCKJ機能があるゆえに使いたくないフォントになってしまった 大変残念だと言わざるを得ない

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