2018年12月4日火曜日

IPv6回線で「どこでもDIGA」が使えない?検証結果のまとめ

IPv6回線だと「どこでもDIGA」が使えない?
2018年10月23日に、NECのAtermサポートページに「Atermとパナソニック製テレビ / レコーダーを接続して「Media Access」あるいは「どこでもディーガ」をご使用の場合について|サポート技術情報|目的別で探す|Aterm(エーターム) サポートデスク」というお知らせが掲載されていた。

お知らせによると、IPv6回線を使っていると「どこでもDIGA」が使えない場合があるとのこと。そこで、現在使用しているBIGLOBEのIPv6回線で、「どこでもDIGA」が使えるか検証してみた。

「どこでもDIGA」はPanasonicのブルーレイレコーダーのDIGAのサービスで、iPhoneやスマホからDIGAに録画したテレビ番組を宅外から視聴したり、DIGAに録画したテレビ番組をiPhoneやスマホに持ち出したりできる。

これまでIPv4回線でどこでもDIGAを使っていたが、IPv6回線ではUPnPなどの機能が使えなくなるのでどこでもDIGAが使えなくなってしまう可能性がある。この記事に、IPv6接続でどこでもDIGAが使えるのか検証した結果をまとめた。


IPv6でどこでもDIGAが使えるか検証した環境
今回の検証に使用した環境は、以下の通り。「どこでもDIGA」のアプリはiPhone XSにインストールして使用した。

  • プロバイダー:BIGLOBE
  • 契約回線:BIGLOBE光マンションタイプ(フレッツ光ネクスト隼)
  • 光電話の契約:なし
  • IPv6接続方式:IPoE、v6オプション(MAP-E)
  • IPv6ルーター:NEC Aterm WG2600HP3(ファームウェアバージョン:2.0.0)
  • DIGA:DIGA DMR-BRW1020
  • どこでもDIGA:バージョン3.0.0
  • iPhone:iPhone XS

IPv6回線にDIGAを接続する
IPv6回線とDIGAは以下の回線図ように、LANケーブルで有線接続した。
インターネットコンセント
│
終端装置(ONU)
│
└─ IPv6ルーター(Aterm WG2600HP3)
         └─ ディーガ(DIGA DMR-BRW1020)

どこでもDIGAを使うには、DIGAの宅外ネットワークの設定をする必要があるが、その方法は「外出先からスマホでDIGAに録画予約|DIGAの設定方法 | 普段使いのArch Linux」のページにまとめてあるので、そちらを参照してほしい。なお、記事最後の「次に、ルーターの設定のページに従って、ルーターの設定を行う。」は必要ない。

IPv6ルーター(Aterm WG2600HP3)は以下のように、「IPv6接続(IPoE)」と「IPv4overIPv6接続(MAP-E)」を有効にした状態でインターネットに接続した。


DIGAのIPアドレスが取得できているか確認
まず、DIGAのIPアドレスが取得できているか確認した。

確認方法は、DIGAのリモコンの「機能一覧」を押して一覧の中にある「ネットワーク設定」を開く。


ネットワーク設定が開いたら、「ネットワーク通信設定」を開く。


次に、「宅外リモート接続設定」を開く。


「宅外リモート接続機能」が「入」になっていることを確認。もし、「切」になっていたら「入」に変更する。

また、「IPアドレス」が取得できているかも確認。「IPアドレス」にアドレスの番号が表示されていれば、取得に成功している。

表示されているIPアドレスはIPv4アドレスであるが、この状態で問題なくDIGAはネットワーク接続できていた。DIGAがインターネットに接続する時は、IPv6接続ではなくIPv4overIPv6でインターネットに接続していると思われる。


DIGAが機器登録できているか確認
DIGAのIPアドレスが取得できていることが確認できたら、iPhoneにインストールした「どこでもDIGA」からDIGAが機器登録できているか確認する。

まず、iPhoneをDIGAを接続したIPv6ルーターに、Wi-Fi接続する。


iPhoneをIPv6ルーターにWi-Fi接続できたら、「どこでもDIGA」アプリを起動する。


「どこでもDIGA」の画面右下の「設定」を開き、「機器設定を」タップ。


「登録されている機器」に、IPv6ルーターに接続したDIGA(ここでは、DMR-BRW1020)が表示されていれば、DIGAは機器登録できている。

今回以下のように、IPv6接続した環境でも問題なく、DIGAが機器登録されていることを確認できた。


IPv6接続でリモート視聴チェック
次に、IPv6ルーターに接続したDIGAのリモート視聴チェックを行った。iPhoneはWi-Fi接続をOFFにして、チェックを行う。

まず、「どこでもDIGA」の「設定」から「リモート視聴チェック」をタップ。


「ネットワーク環境をチェック中です。チェックには1分ほどかかります。」というメッセージが表示される。「リモート視聴チェック」が終了するまで、少し時間がかかるのでしばらく待つ。


しばらく待つと、「リモート視聴チェック」の結果が表示される。DIGAをIPv6回線に接続した状態でも「接続中のネットワークはリモート視聴の推奨環境です。」というメッセージが表示された。DIGAをIPv6接続した環境でも、「リモート視聴チェック」では、エラー等の問題は見つからなかった。


「どこでもDIGA」の宅外機能が使えるか確認
IPv6接続したDIGAを使って、「どこでもDIGA」の宅外機能が利用できるか確認した。宅外機能は「番組表の表示」、「宅外録画予約」、「DIGAに録画した番組の宅外視聴」を試した。iPhone XSのWi-Fi接続はOFFにして宅外環境で確認を行った。

「どこでもDIGA」で番組表が見る
まず、IPv6環境でも番組表が表示できるか確認。「どこでもDIGA」の画面下部の「番組表」をタップ。以下のように、問題なく番組表が表示できた。


「どこでもDIGA」から宅外録画予約
次に、「宅外録画予約」を試してみた。番組表の適当な番組をタップ。


番組内容が表示されるので、「録画予約」をタップ。


「録画予約しますか?」とメッセージが出るので、「OK」をタップ。


少し待つと、「録画予約」が完了した。IPv6回線でも問題なくDIGAの宅外録画予約ができた。


「どこでもDIGA」からDIGAに録画した番組の宅外視聴
最後に、IPv6回線に接続したDIGAでも、録画番組の宅外視聴ができるか確認した。

「どこでもDIGA」の「録画番組」をタップ。


画面を下にスワイプして、録画一覧を更新。「データ取得中」となり、問題なく録画一覧が更新できた。

録画一覧から適当な番組をタップ。


以下のように、問題なくDIGAに録画した番組の宅外視聴ができた。IPv6環境でも、問題なく「どこでもDIGA」の機能は使えることが確認できた。


IPv6回線で「どこでもDIGA」が使えるか検証した結果のまとめ
今回、IPv6環境でも「どこでもDIGA」が使えるか検証した結果、IPv6環境でも問題なく「どこでもDIGA」を使えることが分かった。IPv6環境では、UPnPなどの機能が使えないため、「どこでもDIGA」が使えなくなってしまうのではないかと思っていたが、問題なかった。

NECのAtermのサポートページの情報(「Atermとパナソニック製テレビ / レコーダーを接続して「Media Access」あるいは「どこでもディーガ」をご使用の場合について|サポート技術情報|目的別で探す|Aterm(エーターム) サポートデスク」)を読むと、「どこでもDIGA」を使うためには、IPv6ルーターをIPv4モードで使う必要があるのかと思ったが、IPv4モードに設定する必要もなかった



参考:
[1]スマホでDIGAに録画予約 | 普段使いのArch Linux

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