2018年12月9日日曜日

IPv6で「どこでもDIGA」が使えない時の対処法

IPv6で「どこでもDIGA」が使えない
先日、NECのIPv6ルーターAtermのサポートページに、IPv6接続では「どこでもDIGA」が使えなくなる場合があるという情報が載っていた(Atermとパナソニック製テレビ / レコーダーを接続して「Media Access」あるいは「どこでもディーガ」をご使用の場合について|サポート技術情報|目的別で探す|Aterm(エーターム) サポートデスク)。

そこで、実際に現在使用しているIPv6ルーターの「Aterm WG2600HP3」を使って、「どこでもDIGA」が使えるかを検証し、さらに、使えなかった場合の対処法を考えてみた。


IPv6でどこでもDIGAが使えるか検証
まず、IPv6接続でどこでもDIGAが使えるか検証してみた。検証した結果は「IPv6回線で「どこでもDIGA」が使えない?検証結果のまとめ | 普段使いのArch Linux」の記事にまとめてある。

上の記事に書いた通り、検証の結果、IPv6接続でもどこでもDIGAは使えることが分かった。

しかし、Atermのサポート情報にもあるように、環境によってはIPv6ではどこでもDIGAが使えない場合もあるAtermとパナソニック製テレビ / レコーダーを接続して「Media Access」あるいは「どこでもディーガ」をご使用の場合について|サポート技術情報|目的別で探す|Aterm(エーターム) サポートデスク)。


IPv6で「どこでもDIGA」が使えなくなる原因は?
IPv6で「どこでもDIGA」が使えなくなる原因としては、IPv4接続により外部機器との通信ができなくなることにある。IPv6接続でも、IPv4overIPv6などを使いIPv4接続をサポートしているが、UPnPなどのIPv4でしか提供されていない機能はIPv4overIPv6では使えない。

したがって、Atermのサポート情報ページに書かれているように、「どこでもDIGA」を使えるようにする方法で、一番確実なのはIPv6接続(IPoE)を停止してIPv4接続(PPPoE)に切り替えることになる


しかし、この方法では高速なIPv6接続は完全に使えなくなってしまうという大きなデメリットがある。そこで、IPv6接続を継続しつつ「どこでもDIGA」を使えるようにする方法を考えてみた。

IPv6を生かしたまま「どこでもDIGA」を使えるようにする
IPv6接続を生かしたまま、「どこでもDIGA」を使えるようにするには、ルーターをIPv6専用とIPv4専用の2台用意すればよい。この方法では、1つの回線であっても、IPv6接続とIPv4接続を共存させながら同時接続できることを利用している。

IPv4接続の回線では考えられないが、IPv6を有効にした回線では、1つの回線に2台のルーター(IPv6専用とIPv4専用)を接続しても問題なく通信できる。

この方法を使って「どこでもDIGA」を使うためには、以下のような回線図で「IPv6ルーター」と「IPv4ルーター」を用意して、「IPv4ルーター」側にDIGA本体を接続することになる。このような接続方法をすれば、IPv6回線とIPv4回線を完全に切り分けることができ、1つのインターネット回線でIPv6接続とIPv4接続を両方とも使うことができる。
インターネットコンセント
│
終端装置(ONU)
│
ハブ
││
│└IPv6ルーター
│      ├─ IPv6接続したい機器(パソコンなど)
│      ├─ IPv6接続したい機器
│      └─ ...
│
└─ IPv4ルーター
         ├─ DIGA本体
         ├─ その他のIPv4接続したい機器
         └─ ...

ルーターの接続方法や設定などの詳しい説明は、「IPv6とIPv4を共存させ同時接続する方法 | 普段使いのArch Linux」にまとめてある。

IPv6とIPv4を共存させた環境で「どこでもDIGA」が使えるか検証
上記の方法で、「どこでもDIGA」が使えるか検証してみた。

まず、DIGA本体がIPアドレスを取得できているか確認した。以下の画像の通り、DIGAはIPアドレスの取得に成功している。


次に、どこでもDIGAを使って、宅外視聴などの機能が使えるか確認した。

まず、「リモート視聴チェック」を行って、宅外環境でどこでもDIGAが使えるかチェック。以下のように、「接続中のネットワークはリモート視聴の推奨環境です。」というメッセージが表示され、宅外視聴環境として問題ないことが分かる。


さらに、「宅外からの番組表閲覧」、「宅外からの録画予約」、「宅外からの録画番組視聴」の機能が使えるか確認した。いずれの機能も問題なく使うことができた。

宅外からの番組表閲覧

宅外からの録画予約

宅外からの録画番組視聴

IPv6で「どこでもDIGA」が使えない時の対処法のまとめ
IPv6回線であるからと言って、「どこでもDIGA」が使えなくなってしまうということはない。しかし、一部の環境ではIPv4接続にしないと「どこでもDIGA」は使えない場合もある。

もし、IPv6接続を有効にしたインターネット回線で「どこでもDIGA」が使えなくなってしまった場合は、この記事で解説したIPv6接続を生かしつつ「どこでもDIGA」を使う方法を試してみてほしい。


参考:
[1]スマホでDIGAに録画予約 | 普段使いのArch Linux

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